門信徒の勤め
朝夕、ご家庭のお仏壇で、“南無阿弥陀仏”の念仏を、声に出して致しましょう(鐘は、お経を読む時のみ叩きます)。
維持・管理費(門信徒会費・護持費とも言います)等は必ず納付しましょう。本堂の仏前のお飾りを調えたり、建物を補修したりするなど、寺院運営のために大切に使われています。
報恩講や彼岸会・永代経などの法要には、できるだけお参りしましょう(法事の時だけのお寺ではありません)。
ご家庭のどなたかが亡くなったり、先祖の法事の折は必ずお寺(潮見寺)に連絡し、法要・供養等の日程調整を行ってください。いたしかたなく、遠方等で葬儀をされる方なども、お寺に必ずご連絡・ご相談ください。
浄土真宗の生活信条
1.み仏の誓いを信じ 尊いみ名を称えつつ 強く明るく生き抜きます。
1.み仏の光をあおぎ 常にわが身をかえりみて 感謝のうちにはげみます。
1.み仏の教えにしたがい 正しい道を聞きわけて まことのみのりをひろめます。
1.み仏の恵みを喜び 互いにうやまい助けあい 社会のために尽します。
お焼香
焼香とは
仏前に香を供えることを供香といい、焼香はその一つです。
焼香は、阿弥陀如来へのお敬いのこころを、香をお供えし合掌・礼拝するという作法に表したものです。
焼香の際は、香炉にあらかじめ炭火を入れておき、沈香や五種香をたきます。
焼香の作法
※焼香の仕方(立って行う場合)は、次の順序で行います。
焼香卓の手前で立ち止まって揖拝(一礼)し、左足から卓の前に進みます。
右手で香盒(香を入れる器)のふたをとり、香盒の右側の縁に掛け、
右手で香を一回だけつまみ、いただかずにそのまま香炉に入れます。
香盒のふたを元通りに閉じ、
合掌して「南無阿弥陀仏」とお念仏をとなえてから礼拝し、
右足から後退し立ち止まって揖拝(一礼)し、退きます。
※座って行う場合も、概ね上の手順に準じます。
また、香盒のふたがはじめから取り外されている場合は2・4は不要です。焼香者があとに続く場合は④は不要ですが、最後の焼香者が香盒のふたを閉じます。
法要・行事
浄土真宗は「聞法を第一」としますから、「教えを聞く」ということがもっとも大切です。多忙な毎日ですが、後生の一大事を聞くのですから、お寺で法座のあるときは時間をさいて聴聞しましょう。
お参りする時には、念珠、勤行聖典(お経本)、門徒式章などを忘れぬよう持参しましょう。また、勤行は、みんなで唱和しましょう。
休憩のときや帰りの道中で、おたがいに味わったところを語り合いましょう。また、初めて参られた方があったら、やさしく声をかけ笑顔で迎えてあげましょう。
尚、潮見寺では下記の法要が概ね記載された日程で勤まります。お誘いあわせの上、ご参拝下さい。
<元旦会> 元旦
新年を祝うとともに、真実の教えに生かされる身のしあわせをよろこび、念仏もろともに「報恩の生活の第一歩」をふみだす法要です。年の初めにご仏前にお礼をし、心を新たにし、お正月にも、家族揃ってお参りいたしましょう。
<報恩講> 11月28日前後、御正忌は1月16日前後
親鸞聖人のご苦労をしのびつつ、そのご恩に報謝したてまつる、浄土真宗の門徒にとって一番大切な法座です。聖人のご命日は旧暦で弘長2年(1262年)11月28日で、新歴では1月16日です。1月の御正忌報恩講には、本山に参拝するのがたてまえで、一般の寺院では取りこして御正忌以前に「お取りこし報恩講」を勤めます。
<永代経> 2月・10月
永代経のための懇志を納めますが、これは永代にわたって念仏の教えが続きますように、法座や本堂の維持などに当てられます。
<彼岸会> 春・秋の彼岸
彼岸とは、悟りの世界のことです。春秋の一年中で最も良い季節に自分の生活を省み、阿弥陀さまのご恩を謝し、本願の船に乗せられて悟りの彼の岸に至らせていただく身の幸せをよろこび、お参りしましょう。
<花まつり> 4月中
4月8日、お釈迦さまの降誕を祝う楽しい行事です。花御堂の中にお釈迦さまを安置し、参詣者はこの像に甘茶をそそいでお参りします。
<降誕会> 4月中
5月21日、親鸞聖人のご誕生をお祝いする行事です。
<盂蘭盆会> 8月13-14日
盂蘭盆経に説かれた、仏弟子 木蓮尊者の母が、仏法によって餓鬼の世界から救われたという故事からおこったといわれており、歓喜会ともいいます。盆おどりも、母が救われ踊りあがってよろこんだ姿に由来するともいわれます。
亡くなった人を追悼し、報恩の想いの中に、家族ぐるみでまことのみ教えを聞き、迷いから救われる、まことの喜びをいただきましょう。供養というより、報恩の意味の行事です。お墓にお参りするだけでなく、家庭の仏壇、お寺にも必ず参詣しましょう。
<虫供養> 6-7月
人が生きていくということは、多くの命を犠牲にしなければなりません。そのご恩を感謝するとともに、生かされている自分を振り返りましょう。
<除夜会> 除夜
大晦日の夜、1年の行事のしめくくりとして勤められます。ご恩に感謝しお参りしましょう。
門徒加入・継承
門徒に加入する時は、通常「門徒加入願」が必要です。様式に添い、必要事項をご記入・押印の上、加入を希望されるお寺にお届け下さい。また、入門懇志も受け付けています。
門徒とお寺との関係はこれまで親から子へ、子から孫へという形で継承されてきましたが、少子高齢化の現在、思うような「継承」が出来ない場合も少なくありません。ご家族・ご親族等で十分ご相談の上、「継承者」を決め、お寺に届け出てください。お寺の門徒台帳に登録致します。
また、新たにご家庭を持って独立された方や分家された方は、別途に新規加入の手続きをお勧めします。もちろん、お寺ではご本人に無断で登録するようなことは致しません。